ワンズライフは、4月23日で15周年を迎えることができました。            

今、4/23の朝、この文章を書いています。

ちょうど15年前の4/23がお店のオープンでした。私はほぼ徹夜で3日間、お店の準備をしていました。いろいろ想像しながら、これが足りない、あれが足りない、これでいいのか。

1週間前に新聞チラシをいれさせてもらって、それをみてFAX、お電話でご予約いただいていたので、オープン初日5件のお客様のご予約が入っていました。

オープンできる喜び!より不安、大丈夫かな?の気持ちの方が大きかったと思います。

加えて、5歳の娘が3日前からひどい胃腸風邪。母が娘の看病をしてくれて、私も主人もお店のオープン準備を優先して、娘のことは母に任せました。

今日と同じ、とてもよいお天気でした。お祝いのお花がたくさん届き、最近はあまり見なくなった花輪がお店の外に飾られ、ご近所の方がお花を取りにたくさん来てくださいました。今思うと、そこで「何のお店?頑張ってね。」と初めて会う方に声をかけていただけて、すごく嬉しかったし、ほっとしたこと思いだしました。近所の方に知ってもらって、挨拶できる、開店の花輪ってそういう役割があったんだな~と、今さらですが気がつきました。

なんとか無事に1日を終え、ほっとして娘を迎えに実家へ。娘の好きなお花を持って。

でも娘は私の顔を見ずに、「おうちには帰らない。ずっとおばあちゃんちにいる。」と私に近寄ってもくれませんでした。それから1週間、お店が終わると実家へ行き、娘の横で話しかけながら寝る毎日でした。やっと1週間目、娘がうちに帰ると言ってくれました。

その時はじめての夫婦のミーティング?というか決めたこと。

何のためにお店を始めたのか。娘に寂しい思いをさせるためではないはず。土日、どんなに忙しくても、お昼ご飯はどちらかが一緒に娘と食べること。「お店忙しいからテレビみてなさい!」って絶対ならないようにすることを決めました。

それから15年。(書き出したら止まらないので・・・また何かのタイミングで)いろいろなことがありました。

娘が15年前の今日、私たちに教えてくれたこと。「何のためにやるのか。」

「コロナ」という見えない恐怖、みんな初めての経験です。私たちも休業するべきか悩みましたが、「何のためにやるのか。」家族以外の守るものがたくさんできたこと。お客様、お客様のワンちゃん、スタッフ、家族。全てがあって、今日までやってこられました。

「不安の中、ワンちゃんのおかげで癒されてるの。」今、みなさんから一番多く聞く声です。

明日、どうなっているかわからない不安の中、私たちができることを、できることの意味を噛みしめながら、ひとつずつやっていきます。必ずもっとお役にたてるように。

みなさんも大切なもののために、悩みながら頑張ってくださっています。無理されないように。また一緒にマスクなしで大笑いしたり、おしゃべりできますように。

最後に身内ごとですが、「店内無理なら外でテント張って爪切りだけでもやりましょう!」と言ってくれたスタッフ、15年間一度も寝込まず体調崩さず頑張ってくれるワンズパパ、元気に過ごしてくれている娘ちゃん、私たちにいろいろ教えてくれたうちのワンコたち、アルファ、プント、ミニ、ランチア、ソアラ。みんな本当にありがとう。